とちぎの住まいづくり

[ 栃木市嘉右衛門町 ]vol.2

Lydie tells a small lie 牛山すすむさん 美樹さん

「蔵の街」と言われる栃木市。なかでも嘉右衛門町は特に古い建物が残る地域で、2012年には国の重要田楼的建造物群保存地区に選定。
そんな歴史と情緒ある通り沿いに移り住み、セレクトショップ「Lydie tells a small lie」を営む、牛山さんご一家を訪ね、この街の魅力をうかがいました。(2018.05月)

この先も、この街で暮らしたい

美樹さん 縁あって、私が栃木市で暮らし始めたのが2000年頃。それからしばらくして、地元に戻るか戻らないかの選択をしなければいけない時に、なんとなくこの先もここで暮らしたいって思ったんです。
街の空気感というか、直感的にこの街がいいなって。
ちょうど、この通りに店ができ始めた頃で、面白くなりそうな予感もあったからかもしれません。それで早々と店を構えていた「SCALES DEPARTMENT」のオーナーの大塚さんに、この街でお店を開きたいと相談して、この築150年の店蔵にたどり着きました。大塚さんは古い街並みをいかし、嘉右衛門町の空き物件を活用した素敵な街づくりをして、この街に新たな風を吹かせたと言っても過言ではない方です。

店内
店内にはオリジナルジュエリーブランド「KAMALA」や、アメリカ、ヨーロッパの50年代、60年代のヴィンテージパーツを使ったアクセサリーと雑貨などかわいくて素敵なものがたくさん

すすむさん 僕はというと、それまで世界中を旅していたんです。で、気づいたらいつのまにかここに(笑)。たしかに当時は、都内から地元に戻りお店を開く人もちらほらといて、今まで静かだったこの通りが新しく動き始めた頃でしたね。
美樹さん この家は昔は釣り堀店。何年か空き家で中はかなりダメージがありましたが奥には庭も蔵もあるし、すっかり気に入っちゃって、自分たちでリノベーションをしたんです。
すすむさん この界隈のお店の人は自分たちでDIYしちゃう人ばかり。
美樹さん そう。みんなこの街並みの雰囲気を大切にしながら、自分のカラーを出してる。私たちの仲間は「ないなら作る」が、当たり前なんです。

牛山さん

店が集まり活気が生まれそして、街が動き出した

すすむさん 僕の友人もそうだけど、皆さん口を揃えて「いい街だね」って言ってくれます。「クラモノ。」もいいイベントだよねって。
美樹さん 「クラモノ。」は、例幣使街道でお店を営む30~40代の仲間で立ち上げた街歩きイベントですが、回数を重ねるごとに地元の方にも理解してもらえるようになりました。最近は自治会の皆さんがイベントに合わせて、お囃子や出店もしてくれたりと、いろいろサポートしてくださり、一緒に楽しんでやっています。
すすむさん 夏が近づくと子どもから大人まで、公民館に集まってお囃子の練習をするのも、この街の夏の風物詩。この通りに店が集まり活気づいてきて、新しい文化と古くからある伝統が融合し、街全体が再び動き出したと思います。僕らは40代だけど、町内ではまだまだ若者(笑)。持ちつ持たれつな感じで、交流を深めながら活躍の場も広がっているように感じます。
美樹さん 伝統あるお祭りと蔵づくりの街並みにプラスして、いろいろな新しいイベントを行うことで、今よりももっと多くの人に、この街の魅力をアピールしていきたいですね。

ぜひ車をおりてゆっくり歩いてほしい街

すすむさん 栃木市は「若者世代が住みたい田舎ランキング」で全国1位。移住を希望する世帯に手厚い制度もあるし、全国で注目されているとか。でも、僕たちはそんなことは意識せずに暮らせているぐらい、住み心地がいいんですよ。
美樹さん 滞在して街の様子を良く知ってもらえるように、古い建物をゲストハウスにする動きもあるようです。私自身、子どもが生まれて、改めてこの街の良さに気づきました。ベビーカーを押しながら小道を歩いていると、街並みの良さだけでなく、人のあたたかさにもふれられて、暮らしやすさだけでない豊かな気持ちにもなれる。車で通りすぎるのがもったいない、そんなゆっくり歩きたくなる街なんです。

マップ

vol.2
栃木市嘉右衛門町
Lydie tells a small lie
〒328-0072 栃木県 栃木市嘉右衛門町1-6
TEL. 0282-22-5315
営業:火~金 16:00~20:00 土・日 12:00~19:00
※月曜定休