白の塗り壁に芝生のグリーンが映える須藤さんのお住まい。室内は中庭に面した大きな開口からたっぷりと光が入り、隅々まで明るい空間です。「青が好き」という須藤さんの住まいは、まさしく空が似合う、明るく開放的な空間。その気持ちのいい住まいと、暮らしを紹介します。

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野木町 須藤昭彦さん 須藤由恵さん 叶多くん
● 入居日/ 2017年9月
● 設計・施工/ thinks翼創建


2階の室内窓から1階を見下ろす。どこにいても家族がつながる間取り

プライバシーを守る住まい

幹線道路から一本奧に入った静かな住宅地に須藤昭彦さん、由恵さんのお住まいはありました。3つの白い箱が並ぶような外観で、すっきりとしたラインが引き立ちます。余分な装飾がない須藤さん宅はまさしく「引き算」のデザインで、その分、青の玄関ドアが個性を放っています。

表通りからはいっさい屋内は見えませんが、奥の庭にまわると一転、そこは開放的なプライベートガーデン。高い空を遮るものはなく、手入れの行き届いた芝生の庭が広がります。「西海岸風の開放感がほしいなと思っていました」という昭彦さん。

中庭につながる大開口のあるLDKは、リゾートホテルのような明るい空間に。高い吹き抜け、スケルトンの鉄骨階段、オープンキッチンなど、2階まで見渡せる広々としたワンフロアになりました。「温度も一定で、冬も寒いところがなく快適です」と妻の由恵さん。ご夫妻の、にこやかな雰囲気に合う明るくさわやかな住まいになりました。

シンプルで洗練された外観。通りからは人目にふれず、プライバシーを守る設計
自分たちだけのプライベートガーデン

この家をつくるにあたって、須藤さんご夫妻は多くの建築会社を訪れたといいます。その中で決めたのは、この建築会社のつくる家に、デザインの「一貫性」を感じたからといいます。ご夫妻の開放的な家がほしいという要望に、建築会社が提案したのは中庭を囲む「H型」のプランでした。

「プランが上がってきたときには感動しました。こういう形もあるんだと。その後は小さな変更はありましたが、大きな間取りの変更はしていないと思います」。家づくりにおいて、ご夫妻はまったく意見が食い違うことがなかったといいます。「ふたりとも感覚が似ているんだと思います。色の好みも似ていますし、普通が好きじゃないんですよ(笑)」と昭彦さん。

たしかに、一見シンプルに見える室内にもこだわりが見えます。たとえば鉄骨階段、エイジング加工された壁、2階の図書スペース、造作された階段下の家具やキッチンや洗面室のデザイン。

鉄骨階段とエイジング加工を施した壁は相性が抜群!

自分たちの贅沢空間

まるでヨーロッパのホテルのような寝室は、由恵さんが「どこかに使いたかった」という鳥のモチーフの壁紙を採用しています。壁を浮き上がらせることで、絵画のようになり、美しい空間が生まれました。

また、「壁一面の本棚に憧れていました」という話から生まれた2階の図書スペースは、天井いっぱいまで本棚をつくり、木のぬくもりあふれる心地いい空間になりました。目の前の窓からリビングが見え、いつでも家族がつながっていられます。須藤さんの住まいを見ると、ひとつひとつ自分たちの心地よい空間をかたちにしていくこと、小さな思いを積み重ねていくことが自分たちの理想の住まいにつながるのだと感じます。

由恵さんにお気に入りの場所を聞くと「キッチンが落ち着きますね」とのこと。カウンター、シンク、収納棚など、打ち合わせを重ねて、ていねいにセレクトしてつくった大好きな空間。そんなキッチンなら、なにげない日常も自分らしく輝く場所になるかもしれません。

壁紙に合わせて照明や家具をセレクトした美しい寝室
木のぬくもりあふれる図書スペースはくつろぎの空間に
体を芯からあたためてくれるペレットストーブ。黒から白色に塗り替えた
造作してもらった白とネイビーの洗面台が清潔でさわやかな空間を演出