今年の春先、玄関先を華やかにしてくれたビオラたち

秋は落ち着いた色彩が多く、実り豊かな季節。

♪ハギ、キキョウ、ススキ、ナデシコ、オミナエシ、クズ、フジバカマ、秋の七草♪

と秋の七草の歌からもわかるように、日本では秋の草花も愛でられてきました。秋に咲く草花が風に揺れる姿や、枯れていく様子もまたとても情緒があって素敵です

ユウゼンギク、ダンギク

秋が深まるにつれ、花は次第に咲き終わり庭が寂しくなってきますが、そうなると、そろそろパンジーやビオラ、チューリップの球根など、冬から春を彩ってくれる草花を植える季節です。

コスモス
エノコログサの飾り
ハマギク、ユウゼンギク

冬~春に咲く一年草や球根の植え付け適期は10月下旬~11月。園芸店に足を運ぶと、色とりどりの花たちが立ち並び、今年は何を植えようかと心がおどります。

花選びのヒント

店先にはたくさんの花が並び、色があふれているので、迷われる方もいますよね。

「どれを選ぼうか、なかなか決められない!」「毎年同じようになってしまって変わり映えがしない……」

という声も聞こえてきます。今回は、自分らしくお気に入りの草花選びができるようなヒントをお伝えします。

 ①テーマカラーを決める

  • ・大好きな青系をグラデーションで!
  • ・アプローチは優しく出迎えたいからピンクで!
  • ・今年のラッキーカラーに!

など、テーマカラーを決めておくと選択肢が狭まるので迷いなく組み合わせを考えられます。わが家では表札下の植栽のテーマカラーが黄色です。ぱっと明るい気持ちになってもらえるように……。黄色の花や明るい葉色のグリーンを組み合わせています。

原種系チューリップ(黄色)。原種系は小ぶりで可憐。植えっぱなしで毎年咲くのでおすすめです。

②イメージテーマを設定する

  • ・癒されるやさしい印象の庭にしたい → パステルカラー(白、水色、淡ピンク+オフホワイトの葉)
  • ・元気が出るパワフル花壇にしたい → ビビッドカラー(赤、オレンジ、黄+ライトグリーンの葉)
  • ・落ち着いた大人な雰囲気にしたい → ダークカラー、アンティークカラー(濃紅、えんじ、暗紫+銅色の葉)

など、イメージを決めてみると、それぞれに合う組み合わせが浮かびます。春の庭はカラフルにしたいという人もいますが、はっきりした色は少し疲れるな……という方には、落ち着いた花色をおすすめします。パンジーやビオラは品種改良が盛んでさまざまな色があります。芸術的なニュアンスカラーも見つかりますよ。

オレンジ~薄紫のグラデーションかかった品種。濃い紫のビオラを引き締め色として組み合わせ。

③「好き」を追求する

店先をぐるっと一周見て回って、一番好きな花を1つだけ選んだら、それを主役にパートナーや脇役を見つけるのもよいでしょう。パンジー、ビオラはもちろん、チューリップでもアリッサムでも、主役は何でもOKです。

チューリップも色や形がさまざま。球根売場をじっくり見たり、ビオラとの組み合わせを考えるのも楽しいですね。

自分らしい個性ある植栽に

ヒント①~③のどれか1つでも心にとめて花選びをすると、自分らしい個性のある選抜チームができます。きっとお気に入りの植栽になりますよ。

また、ご家族で一人一人テーマや好きな花を選び、コーナーを作るのも面白いです。子どもに選ばせるなら、ヒント③がおすすめ。好きな花はどれ? と聞くと、子どもならではの視点で選んでくるので楽しいですよ。

息子が小学1年生の時に選んだ花たち。明るくはっきりした色合わせで、近所の子どもたちにも好評でした。

初心者には単独植えもおすすめ!

鉢植えというと寄せ植えが人気ですが、実は初心者には1鉢に1苗を植える単独植えがおすすめです。1種ずつ育てると、植物や苗の状態によって土が乾くタイミングが違うのがよくわかりますし、鉢を並べ替えたり、追加したり、花が咲き終わった鉢だけ片づけたり、自由度が高いので気楽にガーデニングができるのが利点です。

苗を買ってきたら、6号(直径18㎝)~7号(直径21㎝)くらいの大きさの鉢に植え替えましょう。鉢植えで育てる植物は、土が乾いたら鉢底から水が出てくるくらいたっぷり水やりをする、というのが基本です。

子どもたちは寒くても水やりが大好き。単独植えの方が、ムラなく水やりをしてくれます。

花壇づくりや良い苗の選び方、剪定の方法については、過去のコラムもご参照ください。


ガーデンヘルプかぐみえん

代表・小林かぐみ
宇都宮市および近隣地域で庭の管理のアドバイスや、花壇植栽、メンテナンス作業を行う。ナチュラルな庭づくりに定評のある自然を愛するガーデナー。