ハーブの花壇。奥からラベンダー、レモンバーム、クリーピングタイム

ハーブがのびのびと成長する時期

あたたかくなり、植物がいきいきと伸び始める季節ですね。ハーブは言わずとも知れたガーデニングの優秀選手ですが、少し説明しますと、飲用、スパイス用、薬用、クラフト用など、有用性の植物(暮らしに役立つ植物)の総称です。よく知られているものには、ミント、バジル、ラベンダー、ローズマリー、パセリ、マジョラム、パクチー、ローズゼラニウム、セージ、レモングラスなどがあります。

伸びすぎたハーブはどうする?

この時期、伸びすぎたハーブをどうすればよいか、お悩みの方もいます。ハーブは性質が強く(寒暖や病虫害にも強く丈夫)、苗も安価で入手しやすいので、気軽に庭に植えられるのが利点です。その反面、気軽に植えたら、思いのほか大きくなってしまい、戸惑うという声も多いのです。

もちろん、のびのびと自然のままに大きく成長してもかまわないという方はいいのですが、庭先の小さなスペースで育てている場合は、剪定が必要になってきます。

また、ラベンダーなどは成長につれて内側の葉が落ちて、葉が枝先だけになってしまい、形が乱れがちです。花を楽しんだ後は、「切り戻し剪定」をしたほうが美しい姿を保ちやすいでしょう。

ハーブの切り戻しは子どもでもできる作業です。剪定した葉を長男に飾ってもらいました。

「切り戻し剪定」で形を整え、コンパクトに

切り戻し剪定とは、伸びた枝や茎を、枝の中間部まで切って短くする(切り戻す)剪定の方法です。形をコンパクトに整えたり、枝わかれをしやすくするのが目的です。ハーブ類は剪定に強いものが多く、切り戻し剪定をすると切り口の下から枝分かれして、こんもりと茂ります。

初めての剪定は、はさみを入れるのに勇気がいると思いますが、思い切って、コンパクトにする作業をしてみましょう。

切り戻し剪定の時期と方法

ラベンダーやタイム、ローズマリーなど、花も楽しみたい種類は開花後〜梅雨明け前に。ミントやオレガノやセージなど、花よりも葉を楽しむ種類は4月〜梅雨明け前と秋がおすすめです。

一口にハーブといっても、種類がたくさんあるのですべて同じ剪定方法ではありません。ここでは、ミント、オレガノ、タイム、レモンバーム、ローズマリー、ラベンダーなど、たくさん枝分かれして、もさもさと茂る形のハーブについて説明します。

ポイント① 全体の2分の1から3分の1に剪定

基本的に、元気な葉が全体の1/2〜1/3ほど残っていれば大丈夫です。春から夏にかけては生育旺盛な時期なので、ちょっとやそっと切られても生育に影響ありません。むしろ、ひょろひょろと間延びしてしまっている場合は、剪定することにより、株の内側の方からも新芽がでてきて、形が整います。

下の写真のように、若い株も軽く切り戻しておくと、こんもりとした姿に育てやすいです。

スイートマジョラム。左が剪定前(左)と剪定後(右)

ポイント② 元気な葉芽の上で切る

切り戻すときには、必ず元気そうな葉芽のすぐ上で切ります。そうすることで、つんつんと切り口が目立つこともなく、また、切り口から枯れこむことも防げます。

剪定するときは葉芽のすぐ上を切ります。

ポイント③ 全体の形を整える

切り戻した株を少し引いて見て、気になるところがあったら整えます。自然に仕上げたい場合は、切り口の高さを揃えすぎないほうが剪定をしたことが目立ちにくく自然です。逆に、きちんとした雰囲気にしたい場合は、アウトラインを揃えた方が整然とします。

株の付け根にたくさん芽が出ている場合は、下の写真のように深く切り戻しても大丈夫です。

オレガノはたくさん種類があります。写真はノートンズゴールドという観賞用品種ですが、調理にも使えます。左が剪定前(左)と剪定後(右)。

ポイント④ 元気がないときは半分以上、葉を残す!

元気がない株を葉がない部分まで切り戻してしまうと、そのまま枯れてしまうことがあるので、元気がない場合は1/2は葉を残しましょう。

剪定後を楽しみに

切戻し剪定をした後は、きれいな新芽が伸びてきます。秋に剪定したわが家のオレガノ・ノートンズゴールドは、4月下旬にはいきいきとした若葉が生えそろいました。剪定後の成長を楽しみに、切り戻しをしてみましょう。

春に生えそろった明るい黄緑色のオレガノ・ノートンズゴールドと黄色の花たち。

ガーデンヘルプかぐみえん

代表・小林かぐみ
宇都宮市および近隣地域で庭の管理のアドバイスや、花壇植栽、メンテナンス作業を行う。ナチュラルな庭づくりに定評のある自然を愛するガーデナー。