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自分に合う食器の整理・収納法を見つけよう!

  家事のコツ

食器の量は、家庭によって大きな差がでる

整理収納サービスでいろいろなお客様の家にお伺いしていると、食器はご家庭によって量が全然違うと感じます。私の感覚では、衣類に次いで2番目に、量に開きがあると感じるものです。では、自分たちの家族にちょうどよい、食器の持ち方ってどういうことでしょうか? 4人暮らしのわが家の食器棚を例に、そのポイントをお伝えしようと思います。

① 食器棚にゆったり納まる量が適量

わが家の食器棚は引き出し式なので、収納量は限られますが、その分取り出しやすく、量の管理もしやすいです。たとえば、マグカップの引き出しは、このような感じで並んでいます。

マグカップやカップ&ソーサー類は、来客用含めてここに入るだけ、と決めています。すると、持ち方は非常にシンプル。たとえば、新しいマグカップがほしいな、と思ったら、この引き出しに収納できる場所はあるかな?と考えます。今の状態でしたら…左端の列の湯飲みの列なら、詰めればあと1つくらいは入りそうですね。

でも、ぎゅうぎゅうになって取り出しづらそうなら、何か1つを手放すしかありません。食器の収納でお困りの方は、たいがい、食器棚に収納できる量以上の食器をお持ちです。「収納できる」は「何とか入る」ではなく、「ラクに取り出せる」量であるということが大切です。

② 違う用途のものをなるべく重ねない

取り出しやすさ、を考えたときに、これはとても大切なことです。

これはわが家の「小皿」の引き出し。手前はよく使う小皿、一番奥の列は使用頻度の低い小皿ですが、やはり違う種類が重なっているのといないのとでは、取り出すときのラクさが全然違います。とくに棚型の食器棚の場合、たくさん積み重ねられるので、何種類ものお皿を重ねている方をよく見かけますが、「たくさんの種類を持つのと、ラクに取り出せるのと、どちらの優先度が高いですか?」とお伺いすることがあります。正解は人それぞれですが、自分の中でプチストレスがたまらない範囲で、食器を持つことが大切ですね。

③ よく使うものをいい場所にゆったりと

これは、わが家のカトラリー類が入っている引き出しです。

手前は仕切りに種類別に入っているのに対して、奥側にはいろいろなものが混ざって収納されているのがわかりますか?「お箸」というカテゴリーで1つのケースに収納されているおうちもよく見かけますが、普段使いのお箸と、来客用や予備用は、分けておいたほうがラクです。

たまにしか使わないものは、多少取り出すときに面倒でもよい、と私は思っています。スペースに対してモノが多いようなら、使用頻度によって扱いを変えるとよいです。よく使うものほど、VIP待遇をしてあげましょう。

④ 深い引き出しを有効活用

食器棚の深い引き出しをうまく使えていないとお悩みの方がいらっしゃいますが、ポイントは「重ねないこと」です。わが家では、ティーバッグ類や、ふりかけやのり・梅干し等ご飯のお供、シリアルなどを収納しています。

引き出しを開けたときに、すべてがぱっと見渡せるようにしておくと、探さなくてもすみます。ティーバッグは箱から出しておく、箱のままなら蓋を取ってしまう、など最初にひと手間かけるだけで、毎日の動作が格段にスムーズになります。

⑤ 使う食器だけ持つようにする

引き出しには高さのあるグラス類は入らないので、夫の酒器コーナーは、食器棚の隣にあるパントリーの一角に設けています。

ここも、ビアマグや焼酎グラスは、吊っているワイングラスの下に納まるだけ、と決めているので、スペースに限りがあります。先日、お気に入りの青いビアマグがほんの少し欠けたので、新しい黒いビアマグを購入した夫。買い替えたのだから、古いのはすぐに処分するかと思いきや…夫はお気に入りのビアマグと別れがたいのか「お別れ会をしてから捨てる」と言っています。全体の置き場を調整すると、両方並べて置けるスペースを確保できたので、青いビアマグで飲みたくなるときがあるのなら、無理に捨てなくてもいいと私は思っています。

食器のとらえ方は本当に人それぞれで、同じ用途のものは1種類でいいという人もいれば、そのときの気分でいろいろな食器を楽しみたいという人もいます。大切なのは、使う食器だけ持っているか、ということです。「いつか使うかも」と趣味に合わない食器を持ち続けるのはスペースがもったいないですね。

でも、いろんな種類の食器を使いたい人なら、食器が多くなるのは仕方ないこと。必要以上に減らそうとすることのほうが、ストレスになると思います。ただし、「自宅の食器棚のスペースが許す範囲で」というのを忘れないでください。自分と家族が心地よいと思う量で、食器を楽しみ、料理も楽しんでいけたらいいですね。


片付け相談所かげいろ 石原 智子

整理収納アドバイザー1級。インテリアコーディネーター。「おうちを心地よい空間に」を活動の軸として、個人宅での整理収納レクチャー、新築時の収納計画などの依頼を受けている。
◎片付け相談所かげいろ: https://kageiro.com
◎栃木県の有志の整理収納アドバイザーの集まり「トチカタ」: http://tochikata.info/

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